食事のレベルを大まかに分類するとこんな感じだろうか。
- エネルギー・栄養を摂れる食事(最低限の食事)
- 毎日食べるのにちょうど良い、そこそこ質の食事(ケの食事)
- 豪華な食事(ハレの食事)
ゲームも同様だと思う。
- 容量カツカツなゲーム(ゲームボーイとか?)
- 十分楽しめるゲーム(スーファミ、GBA辺り)
- リッチなゲーム(SP3やwiiくらい~?)
周回(作業)の割合にもよるが
例えばプレイ時間1~2時間で10MB、5~10時間で100MBくらい?が
枝葉のバランスが良いというか。
・枝 = プログラムやシナリオ
・葉 = グラフィックやオーディオ
というイメージ(シナリオはRPGやアクションだと葉かも)。
枝の方はあまりリッチにしようがないと思う。
使わない文字列のフォントを除いたり
カタカナとひらがなの「ヘ」を同じ文字で代用するくらい容量をケチっていた時代は
それに伴うゲームシステム的なガマンもあったと思うけど
そこまで頑張らなくてよい時代になったら
あとは「葉」の方をいかにリッチにするかという伸びしろしかない。
…というのが昨今の状況ではないかと。
ゲームを楽しむのにグラフィックやオーディオを付けてた("システムドリブン"と呼んでみる)
↓
グラフィックやオーディオを楽しむ手段の1つとしてゲーム("素材ドリブン"と呼んでみる)
という逆転現象と解釈してもよい。
で、個人的には素材ドリブンのやたら容量がでかい(又は主として素材に金をかけてる)ゲームは
あまり好きになれない。
個人制作で作者本人がそういう表現をしたくてやってるなら良いとして、
コンシューマー/商業タイトルで素材に金をかけて売れるゲームにしたてあげようという魂胆だと
なんかうんざりするというか…
ここで冒頭の例えが丁度良い。
ご馳走(ハレの食事)がおいしいといっても、毎日ご馳走を食べたいですか?という話。
毎食ラーメン・カレー・カツ丼・ハンバーグ・ピザ…だったらまぁ病気になるわけで。
久しぶりにコンシューマーゲームやってみたいなぁ…と思って少し探していても
最近の作品で特段惹かれるものがなかったので上記のようなことを考えた次第。
ただの懐古厨かもしれないけど、何の考えも無しにそう切り捨てられるのは腑に落ちないというか
そう切り捨てるならしっくりくる説明がほしい。
まぁ、最近の人たちの脳の処理能力が上がってて(または処理の仕方が変わってて)
スーファミレベルのドット絵ではゲームを楽しむことを阻害するレベルのクオリティだ
とかいうならまぁ…
食事でいうと、舌が肥えて「ケの食事」程度じゃ「最低限の食事」としか思えない、とか。
そういうことか。
でもそれ単に幸せにコストがかかるようになっただけで
低コストで幸せになれるように自分をチューニングした方が幸せになれるんでないか?
舌が肥えるにも良し悪しがあるというか
新鮮なものを美味しいと思うとか
最高峰のものとそうでないものの違いが分かるようになる(解像度上がる)とか
それも良さではあろうけれども…
まぁリッチマンは教養として必要だろうし
自分のような庶民は野菜が新鮮かそうでないか分かる程度で十分では。
単に刺激が強いもの(しょっぱいとか化学調味料だらけとか)に慣れて
どんどん味覚音痴になってく方向は是正した方がいいと思う。
それこそ単に、続けると幸せにコストがかかるようになっていくだけ。